【製作ストーリー】 #4「Lumikukka」

みなさま、こんにちは。

 

北陸も梅雨入りし、本格的に雨の多い季節になりました。

雨の日が続くと洗濯物は乾かないし、髪の毛は爆発するしと憂鬱な気分になりがちですが、じめっとした空気も涼しげにしてくれるレースをご存じですか?

そうです、ecaL Laceの看板商品「Lumikukka(ルミクッカ)」シリーズです!笑

本日はそんな季節におすすめな「Lumikukka」の製作ストーリーをお届けします。

レース編とアクセサリー編の2回に分けてお話していきますので、よろしければ最後までお付き合いくださいね。

 

雪の華

 

Lumikukka」ルミクッカは、フィンランド語で雪の華(雪の結晶)を意味します。

雨の季節ですが、話は雪の季節にさかのぼります

私たちのレース工場がある富山県砺波市では冬になると雪が降りますが、よく見ると肉眼でも雪の結晶を見ることができます。ある日、そんな結晶が作り出す繊細で神秘的な模様を観察しているうちに、この美しさをレースで表現できないかなと思ったことがきっかけで、製作に取り組んでみることにしました。

  

レースの模様

 

最初は特に決まり事を考えず、雪の結晶の繊細なイメージだけでスケッチを描きました。
小さな結晶が結びついて雪の華をつないでいるような広がり、繊細で儚げな中にも凛とした強い想いをデザインに込めました。

 

極限まで細くした糸、精密な設計技術

 

雪の結晶をリアルに表現するために「ケミカル」という手法を使っています。
*ケミカルレースとは、水溶性の生地に刺繍して生地の部分だけを溶かし、糸だけを残す刺繍レースです。

 

さらに思い描くデザインを表現するため、いくつかのハードルがありました。

 

 一つ目は、細かい柄を表現するため、糸を細くすること。
細くて強度のある糸を探し、あれこれ比較し、最終的には氷のような透明感も感じられる半透明な糸を選びました。

上  通常の糸

下  Lumikukkaの糸

 

二つ目は、繊細な形状を維持するため、糸の運針を精密に設計すること。
縫う順番やステッチの強弱に変化をつけるなど、型崩れしないか何度も微調整して設計しました。

 


こうして紆余曲折しましたが、当初思い描いていた繊細で精巧な刺繡レース「Lumikukka」の原型が出来上がりました!

レース編、いかがでしたか?

次回は、「Lumikukka」アクセサリー編です!

 

最後まで、ご覧いただきありがとうございました。次回もどうぞお楽しみに!

 

 


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