【製作ストーリー】 #8

みなさま、こんにちは。

 

製作ストーリー#8は、引き続き「レース模様の鳥」から

今回は、補修作業についてのお話しです。どうぞ、気軽に読んでいただけたら嬉しいです。

ecaL Fabric

「レース模様の鳥 Birds in a lace pattern


「ecaL」インスタアイコンでお馴染みの「レース模様の鳥」
以前インスタで補修の動画をご紹介したところ、たくさんの反響をいただいたので、今回はその内容をもう少し詳しくご紹介します。

前回のブログで取り上げた、レース機で作られた刺繍生地。
実は、仕上がりはすべて人の目で丁寧にチェックされています。
もし、傷や柄抜けが見つかった場合は、その部分の糸をほどき、手作業で刺繍柄を再現していきます。

補修作業は、ガイドのないフリーハンドのミシンを使い、まるで絵を描くように柄を縫いなおしていくため、高い技術と経験が求められる繊細な工程です。

技術を身につけるために、若い社員も積極的に補修作業にチャレンジしています。

工場では、急な変化やトラブルにも柔軟に対応できる、強いチームづくりを大切にしています。一人がずっと同じ作業を担当するのではなく、誰が担当しても同じ品質を保てるように、複数のスタッフが交代でお互いの業務をカバーし合う仕組みを取り入れています。

今回は、補修作業を担当しているAさんにお話を聞いてみました。

 

――補修作業を始めてどのくらいですか? 

「もう89年やっています。」 

 

――補修の際に大変なことはどんな点ですか? 

「作る柄の風合いを全体の柄に自然になじませるのが難しいですね。周りの柄をよく見て、糸のテンションを調整して同じ感じに仕上げるのがポイントです。

 

――特に難しい柄はありますか?

「複雑な柄はやっぱり大変です。柄の構成や位置を崩さないように気をつけて補修しています。あと糸の素材や太さでも作業が変わるので、シワができないように細かく調整しています。」

 

――補修の仕事で嬉しかったことや楽しかったことは? 

「周りの柄と違和感なくピッタリ仕上がったときは、本当に嬉しいですね。」

 

――お客様に伝えたいことはありますか? 

「私たちの刺繍レースは繊細で、どこか温かみのあるものばかりです。細かいところまでじっくり見て、その魅力を楽しんでもらえたら嬉しいです。」

 

Aさんは少し緊張した様子でしたが、とても丁寧に答えてくださいました。刺繍レースの想いや、補修作業のこだわりが、言葉のひとつひとつから自然と伝わってきました。

私たち作り手も、「ecaL」の商品には、特別な想いがあります。
工場から直接お届けできることを、心からうれしく思います。
これからも、クラフトマンシップを大切にしながら、みなさんにワクワクしてもらえるような商品をお届けしていきたいと思っています。

「レース模様の鳥」どうでしたでしょうか?
インスタでは、補修動画を公開していますので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。


最後までご覧いただき、ありがとうございました。
次回もお楽しみに!


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